整理収納アドバイザー・Kumiさんのストーリー ~人生に寄り添う仕事~」

今回は整理収納アドバイザーとして活躍するKumiさんのストーリー。片付けに関する様々な悩みを解決し、居心地の良い空間を作り上げるお手伝いに奮闘する日々。モノの要不要を第三者が判断することの意味とは?整理収納アドバイザーという仕事の苦労ややりがいとは?また、整理収納のプロならではの目から鱗のスーツケース活用法も要チェックです。

Kumiさん

大阪在住、2児のママ。ユーザーの人生に優しく寄り添う「のんびり整理収納アドバイザー」として、日々様々な片付けのサポートを行う。厳し過ぎず、でもしっかり背中を押してくれる、そんな構えすぎないKumiさんのアドバイスが人気を呼んでいます。

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モノを整理することは人生と向き合うこと ~Kumiさんのストーリー~

整理収納アドバイザーとは、どのようなお仕事なのでしょうか?

よく、お掃除代行と混同されることが多いのですが、別ものなんです。もちろん作業の過程で汚れている部分などは掃除もするのですが、基本的にはモノを整理して収納する作業を一緒に行う、導いてあげるという内容です。

このお仕事を始めようと思ったきっかけは?

子育てがひと段落して、何か資格でもとろうかなと思ったんです。
けれど、はじめは調べていてもなかなか取ってみたいと思える資格が見つかりませんでした。そこで自分の好きなことを掘り下げてみると…もともと1人暮らしが長かったので、自分の部屋を作ることやインテリア、家具などに興味がありました。インスタなどで情報収集をしていたらこの仕事の存在を知り、やってみたい!と思えたんです。また、娘が片付けが苦手だということもあり、自分が勉強すれば導いてあげられるかなと。

実際に資格をとってみて変わったことはありますか?

片付けに関しては元々のセンスもあるとは思います。ただ、基本のノウハウを学んだことで、モノの要不要を分ける力が付いたと思いますね。何でも捨てれば良いというものではない、“本当に必要なモノ"を残す力が大事なんです。

本当に必要なモノを残すには、どうすれば良いのでしょう?

まずは自分のモノの適正量を知るということです。ただ、それぞれライフスタイルや家族構成によって、適正量や何が必要なのかは変わってきますよね。なのでアドバイザーの仕事としては、ユーザーの方のお話をよく聞いて、その方の今の生活はもちろん、ちょっと先の人生を一緒に見通してみる、ということを大切にしています。そうすれば何をどれだけ残せば良いかが見えてくるんですね。

どのようなユーザーが多いでしょうか?

単純に、片付けが苦手!という方がやはり多いですね。また、精神的にストレスを抱えている方、買い物依存症になってしまいモノがどんどん増えてしまう、という方もいらっしゃいます。様々な方がいらっしゃいますが、皆さんに共通するのは「変わりたい」という思い。そのために第三者に背中を押して欲しいということなんです。

ブログでは「ズボラでもできる」「あなたにもできる」などと書かれているのでハードルが低く感じられますが、片付けのゴールってどのようなものなのでしょうか?

片付けのゴールって、人それぞれなんです。実はそんなに難しいことではありません。それこそ、ハサミやペンを置く場所まできっちり決めたい完璧主義な人はそれを目指せば良いし、私はある程度ザックリでも良いと思っているんです。基本のノウハウが分かっているからこそ、ベースを踏まえればあとは戻しやすさを重視したり、ある程度ザックリしていても綺麗にまとまります。手の抜き方の塩梅も分かってくるんです。あと重要なのは、自己満足な整理収納になりすぎないということですね。

自己満足になりすぎないとはどのような意味でしょう?

一人暮らしの場合は良いですが、やはり家族や同居人がいる場合は、自分だけでなく周囲の人にとって心地が良いかということも重要です。顕著なのは、小さい子供がいる場合など。子供にとっては、おもちゃを沢山広げて楽しく遊んでいるだけ。けれど、それを母親が片っ端から片付けていったらどうでしょう。私自身にも経験があるのですが、子供にとっては常にスッキリ綺麗な部屋よりも、もしかしたらおもちゃがある程度散らばっている環境の方が良かったのかなって。

整理整頓を第一にするために、それを周囲の人に強要したり、うまくいかずにストレスが溜まったりするようでは長続きしません。みんなが納得できるルールを決めることをオススメしています。おもちゃに関して言えば、「最低限、床には置かない」とか「一日の終わりに片付いていればよしとする」などですね。

自分も片付けが苦手なのですが、第一歩を踏み出すためにアドバイスをください(笑)

先に述べたように、片付けに必用なのは自分にとって本当に必要なものを見極める力。
そのためには、生活の中でよく使っている場所、それも小さなところを見つけて、まずはそこから始めてみるというのがオススメです。例えば洗面所だとすると、一度洗面所の中のものを全部出して見てみる。そうすると、今の髪型には使わないヘアグッズや、一度も使っていないワックスなどが出てきたり。そこで、今の自分と向き合うことになるんです。

できれば、ちょっと先の人生も考えてみる。そうすることで、だんだんとモノを見極める力がついてきます。更に、キレイになった部分を毎日眺めて自画自賛してください。小さな場所がスッキリして自信が付けば、他のところもやってみようかなという気になってきますよ。

最後に、整理収納アドバイザーのお仕事を一言で表すと?

「人の人生に寄り添い、背中を押してあげられる存在」でしょうか。 モノってそれぞれに思い出がありますし、その方の生活や人生に密着していますよね。なので、それを片付けるということは下手したらその方の人生そのものの大きな決断に関わるということになり兼ねません。一方で、「変わりたい」という思いを抱いている方には背中を押してあげられる。悩みを取り除いたり、生き方そのものに希望を見出せるよう変えていけるポジティブな力もあるんです。モノの整理収納を導くことは、その持ち主の人生と向き合い、寄り添ってあげるということ。責任重大ではありますが、それがこの仕事のやりがいでもありますね。

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Kumiさんの
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~スーツケースは格好の収納ボックス~

どうしてこのスーツケースにしましたか?

うちは主人も自営業なので、なかなかまとまって旅行にいく機会がありません。ですので、たまに行く旅行には、機能だけでなく見た目も気に入ったスーツケースが良いと思っていたんです。旅の相棒であるスーツケースも思い出やファッションの一部ですから。今回は娘の卒業旅行のために購入しましたが、ブリリアントホワイトの色使いが特に気に入りました。うちは狭いので家電やインテリアを白で統一していてそれにもよく合いますし、デザインと機能性両方に満足しています。

整理収納のプロならではの活用法があるとか?

スーツケースは、実はとても優秀な収納ボックスになるんです。カッチリしているので型崩れもしませんし、キャスターが付いているので移動してモノを出し入れすることができるのも便利なポイントです。どうせ空のまま場所をとって置いておくなら、うまく利用しない手はありません。ちなみに、うちはこたつ布団を入れています。読まなくなった本や漫画、しばらく置いておきたい古着など、様々なものを収納するのに適しています。ぜひ試してみてくださいね。

おわりに

今回は整理収納アドバイザーのKumiさんに、お仕事の苦労ややりがい、アドバイスなどを伺いました。持ち主の人生と密接に関係するモノたち。これらを取捨選択し整理収納していくことは、生き方そのものを見つめ直すということに繋がります。きっとKumiさんのアドバイスは、多くの方の人生に笑顔をもたらしてきたことでしょう。旅の荷物を収納するスーツケースが、家に帰れば格好の収納ボックスに変わるというのもKumiさんならではのアイデアでした。今後も、スーツケースを役立てつつ片付けのプロとしての活躍を期待しております!

インタビュー:斉真希
ライター:藤井麻未

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