
保護猫みかん・ハク・保護犬彩葉(いろは)の飼い主KさんNさんのストーリー ~ペットが教えてくれた事~
DATE今回のストーリーは、Legend Walker(レジェンドウォーカー)の姉妹ブランドPETiCO(ぺチコ)ペットキャリーのユーザー、KさんNさんご姉妹。ペット業界の展示会インターペット2022にて、ペットキャリーを使用中のKさんに商品の使い心地をヒアリングさせて頂いたことをきっかけに、お二人のペットたちに注ぐ愛情、彼らからもらったパワー、ペットと人間とのピュアでひたむきな絆についてなどを語って頂きました。


~運命の出会い~ペットが教えてくれた事 Kさん&Nさんのストーリー
Kさん、Nさんお二人はずっと動物がお好きでしたか?エピソードなどあれば教えてください。
Kさん:
昔、祖父母の家で犬やインコを飼っていたこともあり、子供の頃から動物は好きでした。今から20年以上前、実家を出て祖母と妹と暮らしていた私は、妹の友人宅で産まれた一匹のコーギーを迎え入れ「もみじ」と名付けてかわいがっていました。実は私達は三姉妹で、Nの下にMという妹がいるんですが、実家にいたMも、もみじ会いたさによく遊びに来ていました(笑)。
わたしは仕事が忙しく、Nは結婚して家を離れましたが、休日にみんなで旅行に行ったり、山や川で遊んだりしました。あっという間に10年以上の月日が流れ、ある日突然、通勤途中だった私の携帯に、母からもみじの具合が悪いと連絡が入り、その後、息を引き取ったと再度連絡がありました。私達は、もみじの最期を看取ることができなかったことがショックで、それからしばらく犬を飼う事はできませんでした…。

Nさん:
私も小さい頃から犬猫問わず動物が好きで、祖父母宅で飼っていた黒柴や野良猫のお世話をしていました。三姉妹揃ってコーギーのもみじを迎えた日のことは、今でもよく覚えています。結婚後は元夫が飼っていた猫ヨーダと、その後保護した子猫みかんと暮らしていました。ヨーダは亡くなりましたが、私によく懐いてくれ、今でも見守ってくれていると感じます。みかんは、今も私の良き相棒です。
愛犬のロスを8年前にご経験された後、どのようなきっかけで再度ペットを飼うことを決断しましたか?
Kさん:
私たちはもみじの後、犬を再度飼うつもりはありませんでした。そんな中、宮古島で仕事していた時に、偶然見かけた「アニマルレスキュー」(現:宮古島Save the Animals)の看板がなんだかとても気になったのです。その時は、何回か訪問するも代表にはお会いできず東京に戻ってきたのですが、動物保護への関心が高まり、ふと目に入った、オープンしたばかりだった東京大森の動物保護団体SPAでボランティアを始めました。 その後しばらくして、宮古島Save the Animalsの犬猫達をSPAで引き受けることになったんです。
そしてある日「宮古島Save the Animals」のインスタに、ある子犬がアップされているのを妹が見つけました。犬種も出身地も違うのですが、何故か直感で「もみじの生まれ変わりだ」と感じたそうなんです。宮古島に行って引き取ろう…私達は瞬間的に決断していました。しかし、なんと不思議なことに、私達が宮古島に行くまでもなく、その子は東京のSPAに来ることが決まっていたのです。
Nさん:
もみじの事は一刻も忘れていません。だからこそ、次に飼う犬には何かしらの「縁」を待っていたのかもしれません。SPAで初めて彩葉と会った時は印象的でした。兄弟達と遊んでいたのに、彩葉ひとりだけそこから離れ、私の膝の上に座りました。それはまさに、初めて出会った時のもみじと全く同じ光景でした。しかも彩葉は、まるで「連れて行って」と言うようにハーネスを咥えて来たんです。
思わず涙がこぼれてきました。
トライアル期間中、猫たちを怖がることもなく、安心して眠り、まるでずっとこの家で暮らしていたかのように、自然と我が家の一員になりました。その時、これまでのことが全て繋がって、やっとここに辿り着いたんだなと感じました。

彩葉を迎えた後、他のペット達に何か変化はありますか?今の彩葉はお二人にとって、どのような存在ですか?
Kさん:
私達はSPAの犬を短期間預かったことがあるので、猫たちはその経験を生かしているようです。 17歳の猫みかんは、自分のスペースを確保しながらも、お手本を見せたり悪い事をした時に怒ってくれたり、新入りの彩葉を育ててくれています。2歳のハクは、兄弟のようにケンカしたり遊んだりしています。 今はそれぞれ家族として認め合いながらも、みかん、ハク、彩葉の順に明確な上下関係を確立しているようです。
Nさん:
私達にとって、彩葉はもみじの生まれ変わりのようで、正直「もみじ」と呼び間違えてしまいそうな時もあります。けれど、もみじはもみじ、彩葉は彩葉、それぞれ別の存在であることはもちろん意識しています。昔もみじにしてあげられなかった事をいっぱいしてあげたい。今の彩葉は、まるで私たちの子供同然。ただただ可愛くて、純粋に笑顔にさせてくれる永遠に大切な存在です。
長年ペットを飼っていて、その存在はお二人にとってどのようなものでしょうか?
Kさん:
この子達と一緒にいると、単純に気持が豊かになります。見ているだけでぷっと笑っちゃう。ごく自然に笑みがこぼれてしまうんです。確かに、私達がいないと彼らは生きていけないのですが、逆に私達こそ彼らの存在に癒され、心のケアをしてもらっているのだな、と実感しています。
Nさん:
彼らって、私達が思っている以上に人間の事を分かっているんです。それでいて私達のことを100%信じて、無償の愛を与えてくれるんです。その愛に応えるように、私達は一生懸命この子達を守っているつもりなのですが、実は彼らだって私達を守っているんですよ。17歳のハイシニア猫みかんは、人間に例えると84歳のおじいちゃん。みかんおじいちゃんは家族の長老として、私達の先生として、家族を見守り続けてくれてるんです。
今後について、目標や期待はありますか?
Nさん:
愛犬愛猫たちと心で繋がり、日常的に彼らの健康の大切さを痛感していく中で出逢った「スウェーデン式ドッグマッサージ」。第2の人生では犬猫のマッサージセラピストになりたいと強く思いました。私達飼い主の心を癒し、潤いを与えてくれてきたペットたちを、今度は私がケアしてあげたかったのです。メディカルケアとメンテナンスを通して、彼らの健康維持に貢献したい!この分野はまだまだ知られていないので、施術と同時にペットの体のケアについて皆さんに発信していきたいと思っています。

普段はペットとのお出かけは多いですか?


長距離の移動に限らず都内でもiCOキャリーを使われているようですが、具体的にどのような使い方をしていますか?
彩葉と電車で移動する時は、駅までは散歩として歩いて、改札前でキャリーに入ってもらいます。JR、地下鉄など様々な電車に乗ってきましたが、上部にタオルをかけて移動すると落ち着くようです。ただ、一度電車を降りると目的地に到着したと思い興奮することもあるので、今は乗り換えがない場所に限って乗るようにしています。現在体重12キロですが、もう少し大きくなるとLサイズのキャリー内ではやや窮屈だと思うので、一回り大きいペットキャリーがあると嬉しいですね。声を大にしてお願いしたいです(笑)。
おわりに
今回は猫2匹、犬1匹と暮らすKさん、Nさん姉妹にペットとのストーリーをお話ししていただきました。お話から、お二人がペットたちにかける愛情の深さ、彼らの愛らしさ、ペットと飼い主という関係を越えた、家族としての精神的な絆の存在までもが伝わってきました。これからも、大切なペットたちとの健やかな生活のために、是非ペチコのペットキャリーを愛用していただければ嬉しいです。
※PETiCO(ぺチコ)は2022年1月誕生した、スーツケースメーカーが手掛ける「いつも一緒をかなえる」ペットモビリティーブランドです。
インタビュー:斉 真希
ライター:藤井 麻未