
プロゴルファーを目指す本村三姉妹のSTORY ~夢への挑戦と家族の絆~
DATEプロゴルファーを目指し、ひたむきにボールを追いかける本村三姉妹。長女の紅音(あかね)さん、次女の彩歌(あやか)さん、三女の奏澄(かすみ)さんの夢への挑戦は、家族の強い絆によって支えられています。三姉妹の成長の傍らには、常に父親の熱心な指導と、母親の温かいサポートがありました。今回は、三姉妹がゴルフと出会いプロを目指すまでの道のりと、それぞれの思いについて語っていただきました。



ゴルフとの出会い – それぞれのスタートライン
ゴルフを始めたきっかけはお父様だと伺いました。詳しく教えていただけますか?
(紅音) お父さんがゴルフを始める時、練習について行ったのがきっかけです。自分もやってみて、最初は全然ボールに当たらなかったけれど、打つ感覚や、ボールに当たった瞬間が楽しくて始めました。
(彩歌) お姉ちゃんがゴルフをやっていて楽しそうだったので始めました。5歳で初めて打った時は楽しかったです。
(奏澄) お姉ちゃんたちが練習をしている間一人でいるのは暇だったので、家族みんなで練習に行くようになったのがきっかけでした。
(父)いえ、全くの未経験者でした。きっかけは僕がゴルフを始めたことでしたが、娘たちがゴルフを真剣に始め出してからは、僕にとっては娘たちの練習が中心になり、彼女たちのために僕も学び、練習をサポートするようになりました。母親もまた、家庭のサポート体制を整え、娘たちの夢を後押ししています。
最初は、うまくいかないと嫌になってしまうと思うのですが、それでも楽しいと思えたのはお父様がすごく褒めたりしていたのでしょうか?
(父)全然です。何も褒めていません。どちらかというと、褒めるゴルフは止めた方がいいと思っているんです。あくまで、娘たちが自発的にゴルフを楽しいと思った感覚を大事にしました。僕はそれを尊重し、自ら成長する力を育むことを重視しています。
夢へのステップ – 全国、そして世界へ
現在全国大会へ向けて練習をされているとのことですが、どんなことをしていますか?
(父)学校もあるので、普段は朝走って、パター練習。放課後はまず宿題してご飯食べてから2時間ぐらい練習し、お腹が空いたら食べて、またパターの練習をします。
(彩歌)練習を積み重ねて、何とか予選も勝ち抜いて全国に行きたい。練習も試合も楽しいです。
練習や試合でうまくいかない時もあると思いますが、どのように乗り越えていますか?
(紅音)うまくいかなくても、やり続ければ不思議とうまくいくようになるんです。練習が大事だと思うので、納得するまで練習し続けます。自分のプレーを撮った動画を見て、修正していくこともあります。
(彩歌)悪い時は一回立ち止まり、切り替えます。教えてもらっている人に聞いたり、父に何が悪いか聞いたりして修正します。悪かった試合は忘れて、次の日には気分を切り替えて頑張るようにしています。
(奏澄)シンプルに、「右に飛ぶとき」は「左に飛ぶようにする」。試合中は、調子に乗るとよくないと分かっているので、あまり何も考えないようにしています。
娘さんたちがうまくいかない時、お父様はどのように教えていらっしゃいますか?
(父)考え方、マインドを変えることでパフォーマンスが一気に変わることがあると思っています。例えば、僕は安易に「調子が悪い」という言葉を使わせません。うまくいってるときの方が「自分じゃない」のであって、上手くいかないのが普通。努力不足の状態なんです。だから、常に努力を続けることの重要性を感じて欲しいと思っています。
勉強になります。調子が悪いのではなく、努力不足だと認めるのは大事ですね。優勝できないときはどのように声をかけていますか?
(父)僕は、ゴルフの神様がいると思っていて、100人試合に出たら、その中から優勝する人って選ばれるんです。ただ、頑張って勝とうと思ったところで誰が一番頑張ったかなんて分からない。結局100人の中から神様がどう選ぶかなんて分からないんです。なので、大会までの過ごし方の方が大事だと娘たちには言っています。結果よりもどうアプローチするかを重視していて、それができていて負けたなら全然構わない。結果への過度な執着は必要ないと思っています。
現在、海外遠征に向けて準備が進められているそうですね。また、紅音さんは総勢2000人規模の世界大会で120人中8位入賞、アメリカのIMGA世界ジュニアフロリダチャレンジでの優勝経験があるとのことですが、海外での経験はいかがでしたか?
(紅音) IMGAで優勝できたことは本当に嬉しかったです。練習するところがすごく広く、全部綺麗な芝生で施設もとても良かったので、練習していてすごく楽しかったです。また、ゴルフのトレーニングウェアもたくさん買えて嬉しかったです。
試合では、チームの中では結構自信があって最初は連勝したけれど、最終日に崩してしまい、やっぱりもうちょっと伸ばしたかったなと思います。
(父)10日間のアメリカ遠征でしたが、日本から8人で行き、世界トップレベルの施設で行われたので、とても良い経験でした。娘一人での遠征は初めてでしたが、ここまで準備してきたので自信はありましたし、勝ち負けにはこだわりませんでした。
それぞれの夢 – プロゴルファーへの道
皆さんの将来の目標を教えていただけますか?
(紅音)プロテストに一発で合格し、たくさんのツアーにも出られるようになって、プロの試合で優勝して賞金を獲得したいです。色々な人の目標になれる選手になることが目標です。
(彩歌)今まで応援してもらった人に恩返しできるように頑張りたいです。
(奏澄)プロテストに通って、色々な試合に出て、ちょっとだけテレビにも出たいです(笑)。
素晴らしいですね!プロテストの仕組みについて教えていただけますか?
(父)18歳になる年にプロテストがあります。過去の優勝歴に関わらず、そこでプロになれるかどうかが全て決まります。
お父様は、娘さんたちがプロを目指す過程で大事にしている理念はありますか?
(父)何もかもが経験として、それをどう生かすかが大事ということを教えています。この子たちが今負けようが、この先は勝てると僕は信じています。結局のところプロテストを受けるそのときに一番良い状態に持っていくことの方が大事なので、もうこれ以上プレッシャーを与えず、次はその3年後4年後になるプロテストに向けての準備期間として過ごしたいと思っています。
家族のサポート – 陰ながら支える力
娘さんたちがプロを目指す中で、ご両親が苦労されていることはありますか?
(父)うちはゴルフの知り合いがいる訳でもありませんし、どれだけお金がかかるのかも分からないまま始めました。途中で気づいたときに、これは何とかしなければと思いました。今大会で勝っても賞金も何も出ないので、応援してもらえる人を増やすために一生懸命回りました。今後ゴルフしたいのであれば、まず全部勝とうと。色んなとこに頭を下げて、もっとゴルフできるような環境を整えねばと思ってきました。
お父様の愛を感じます。
(父)応援してくださっているメーカーさんなどもあり、その先のステージに行くまでの準備をするにあたって、僕が娘たちを褒めたことがないのはそういうところなんですよね。ここまで来れて、褒めてくれる人たちがいっぱいいるので、僕が褒めてしまうと心が緩んでしまうと思うんです。最終的には、努力が足りるか足りないかというところで評価します。
紅音はあと3年でプロテストを受験するので厳しくしています。みんなに応援してもらっているので、実績を残せていない子はいつか辞めてもらうということも言っています。
お母様から見て、娘さんたちにどのように頑張ってほしいですか?
(母)自分が小さかった頃とは環境が全く違いますし、スポーツもやはりお金がかかります。 一般家庭として中途半端にはできません。現在周りの方々も沢山関わって応援してくれているので、娘たちにはその自覚を持って真面目にやってほしい。そのためにできることは全力でサポートしたいと思ってます。
本村三姉妹のLEGEND WALKER:LAYER6033-66~誰でも収納上手になれる仕切り付スーツケース~


LAYERは、自由に動かせる仕切りや、小物を収納しやすい収納ポケット、省スペースで荷物の出し入れがしやすい片面オープンなど、遠征のように荷物が多くなりがちな旅や、スーツケースに慣れない子供にもパッキングしやすい工夫が整っています。バスや電車で便利なキャスターストッパーもついているので、遠征には強い味方かと思います!
今年は彩歌さんと奏澄ちゃんも全国大会に出るので、ぜひLegend Walkerのお好きなスーツケースを提供させてください!




おわりに
今回は、プロゴルファーを夢見て三者三様に頑張る本村三姉妹のストーリーをお届けしました。三人に通じるのは、「ゴルフが好き」というひたむきな想い。厳しい練習も、難しい試合も、ゴルフが好きでボールを打つのが楽しいという原点があるからこそ頑張れるのではないでしょうか。また、小学生以下という年齢にして、既にプロを意識したメンタル管理にも抜かりがありません。その陰には、両親の厳しくも愛情深い支えと、家族5人の強い絆が存在します。今後も、是非Legend Walkerのスーツケースをお供に、国内のみならず、海外での更なる活躍へ向けて頑張ってくださいね。
インタビュー:斉真希 ライター:藤井麻未