コスプレイヤーと一緒につくる!クローゼットキャリー「LAYER〈レイヤー〉」 誕生秘話 ~ 「レイヤーの、レイヤーによる、レイヤーのためのキャリー」づくり奮闘記 後編 ~

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ついに完成!クローゼットキャリー「LAYER」。
コスプレに、出張に、旅の相棒に… 使い方は自由自在!

「元レイヤー」でもあるティーアンドエス社員おおたにさんが、X(旧Twitter)でコスプレイヤーたちの投稿を見かけ、悩みに気づいたことをきっかけにはじまった新製品の共同開発プロジェクト。コスプレ業界の最前線で活躍する現役最強コスプレイヤー5人をプロジェクトメンバーに迎えて始動した一大プロジェクトは、いよいよ千秋楽を迎えました。

― ついに完成した新製品クローゼットキャリー「LAYER」!完成のよろこびを皆さんでわかち合ったのでしょうか?

斉社長:
はい!もちろんです。誰よりも最初に、まずは協力してくださった5人のレイヤーさんたちに感謝を伝え、同時に完成した新製品を見てもらいたい、使ってもらいたい!と考えました。そこで完成のよろこびをわかち合う場を用意することにしました。 “コスプレの聖地”池袋にあるコスプレ専用のスタジオを貸し切って、新製品「LAYER」完成お披露目&撮影会を実施したのです!

完成した新製品「LAYER」を手にした5人のレイヤーさんたちは、誰よりも新製品を知り尽くした「伝道者」でもあります。当日は、ご自身が実際に使っている「コスプレ」衣装やアイテムを持参してもらって、アイテムの詰め方や便利な使い方をデモンストレーションしてもらいました。“最初のユーザー”として実物を体験してもらい、様々なカットの撮影モデルにもなってもらいました。

レイヤーさんたちの使い方は、まさに「自由自在」!驚きました。初めて手にするとは思えない慣れた様子で、「LAYER」を活用していく姿は、創り手である我々に最後まで大きなインスピレーションを与えてくれましたし、新製品が持つ可能性、ポテンシャルに対する大きな自信を与えてくれました。

天面に設置したベルトループにハンガーを掛けて衣装を収納。

広い上面でミラーを使って メイクもできる

フロントオープン仕様のため立てたまま 容易に荷物の出し入れが可能。

スーツケースを横にせず立てたままで開閉できる「フロントオープン」にしたことで、省スペースでもサッと荷物の出し入れができますし、内側天面に設置した吊り下げ用ベルトループを活用して、皺にしたくない衣装や小物をハンガーにかけて機能的に収納できます。長尺アイテムや傘は、台座兼用の「D環」を使って、器用にキャリーサイドにセット。中身の収納が終わると、サっと場所を移動してストッパーでキャリーを固定し、USB電源の取り口からスマホを充電。広い上面を活用してミラーを立てかけてメイク開始・・・といった具合です。「LAYER」は、あっという間に、レイヤーさんたちの「相棒」として、なくてはならない存在になっていました!

レイヤーさんたちがイキイキと楽しそうに「LAYER」を活用して、キラキラした姿に変身していく様子を見ながら、わたしは完成のよろこびを噛みしめるとともに、改めて、真の意味でのユーザー理解がいかに重要かを実感しました。「情報」から得られる「想定」だけでは足りないことがこんなにたくさんあるのか…と思い知らされた気持ちだったのです。 今回は、企画検討から開発、制作に至るまで、実際のレイヤーさんたちと協力できたことで、素晴らしい新製品の完成につながりました。それが何よりもうれしく、誇らしい気持ちでした!

― 斉社長ご自身も多くの収穫があったのですね!最後に今後の展望などをお聞かせください。

斉社長:
はい。今回の共同開発プロジェクトでは、「LAYER」という新製品が完成しただけでなく、メーカーとして多くの経験と学びを得ることができました。メーカーはユーザーのニーズを掘り起こし、より良いモノづくりをすることが当たり前のように言われていますが、実際は、「わかっているつもり」ということも多いように思います。われわれティーアンドエスも一貫して、ユーザーがそれぞれの「旅」を通じて人生を豊かにするお手伝いができるように…と、開発者としての「愛」を込めた製品づくりを行ってきました。ただ、もしかするとその製品に込めた想いというのも、一方通行になっている面もあったかもしれません。

「ユーザーの声」に耳を傾けることにとどまらず、ユーザーから謙虚に学び、メーカーとユーザーが平等の立場で議論を交わしていく。そうすることではじめて彼ら、彼女らのリアルなライフスタイルや用途を、同じ目線で理解することができるのだと実感しました。ネットなどを通じてユーザーインサイトを「情報」として入手することは難しくない時代です。ですが、その情報だけをもとにつくられた製品は、ともすれば「表面上のデザイン」に終わってしまう。真の意味で「使い手」のための製品になっているとは言えないと思います。今回の企画では、レイヤーさんたちと密なコミュニケーションをすることができました。「より良いものをつくりたい」「困っているレイヤーさんたちが喜ぶものをつくりたい」「ほんとうに使いやすいものをつくりたい」…そんな共通の目標に向かって、創り手と使い手、メーカーとユーザーが一致団結して取り組めたことが、一番の成功要因だと考えます。レイヤーの皆さんは、惜しみなく、様々な形でわたしたちに気持ちや考えを伝え、貴重な気づきを与えてくれました!

わたしたちティーアンドエスは、“旅をもっと身近に。”を企業理念に掲げて、これからもユーザーの皆様の「声」に耳を傾けていきます。デザイン・品質・機能にこだわったトラベルブランド「LEGEND WALKER」を中心に、様々な旅アイテムを開発し、より多くの方々に愛されるブランドになっていきたいと思っています。これからも楽しみにしていてください!



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お話:斉 真希
ライター:三輪 慎一郎

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